パニック障害の説明

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パニック障害とは

DSM-IVという診断基準では「パニック発作」を以下のように定義しています。 以下の症状のうち4つ(またはそれ以上)が突然に発現し、10分以内にその頂点に達する。

パニック障害の症状

  • ◆動機、心悸亢進、または心拍数の増加
  • ◆発汗
  • ◆身震いまたは震え
  • ◆息切れ感または息苦しさ
  • ◆窒息感
  • ◆胸痛または胸部不快感
  • ◆死ぬことに対する恐怖、寂しい
  • ◆冷感または熱感
  • ◆嘔気または腹部の不快感
  • ◆めまい感、ふらつく感じ、頭が軽くなる感じ、または気が遠くなる感じ
  • ◆現実感消失(現実でない感じ)、または離人症状(自分自身から離れている)
  • ◆コントロールを失うことに対する、または気が狂うことに対する恐怖
  • ◆異常感覚(感覚麻痺またはうずき感)
上記のパニック発作が繰り返し起こり、かつ1カ月間以上発作の心配や行動の変化が持続していると「パニック障害」と診断されます。

パニック障害の治療

大きなパニック発作の際には、心療内科や精神科ではなく救急病院を受診される場合も多いと思われますが、どちらを受診された場合もまずは甲状腺機能亢進症等の体の病気が影響していないか確認する必要があります。そこで体の病気の影響が除外されれば精神的な症状の可能性が高いと考えられます。長期に渡って抗不安薬のみの投薬を受けられている方も少なくありませんが、そういった方で、大きな発作自体はある程度治まっているものの「1人で外出できない」「バスや電車に乗れない」「デパートなどの人ごみに行けない」等の広場恐怖という症状が慢性化している方をよくみかけます。避ければ避けるほど苦手になっていきますので早めの段階で心療内科や精神科といった専門の科を受診され、SSRIという抗うつ薬による治療や認知行動療法を受けることをお勧めします。