統合失調症の説明
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統合失調症とは
考えや気持ちが、まとまらなくなる状態が続く精神疾患で、その原因は脳の機能にあると考えられます。思春期から40歳くらいまでに発病することが多く、その割合はおよそ100人に1人といわれており、決してまれな病気ではありません。薬による治療やリハビリによって回復することができます。
統合失調症の症状について
- ◆実際には聞こえない声や音が聞こえる、テレパシーが入ると訴える(幻聴)
- ◆実際には見えない人や物が見える(幻視)
- ◆盗聴される、組織に付け回される、自分の行動がテレビで放送されている、悪口を言われている、嫌がらせされるなど実際にはないことを信じる(妄想)
- ◆考えや行動がまとまらなくなる。
- ◆人とのコミュニケーションがうまくいかなくなる
- ◆イライラする、周りからの刺激に反応しやすくなる
- ◆現実的な検討ができなくなる
- ◆感情が出にくくなる
- ◆無関心になる
- ◆意欲がなくなる
- ◆同じ姿勢で瞬目もせず固まったまま動かなくなるような緊張病状態
- ◆手洗いや戸締りの確認を頻回にするなどの強迫症状
- ◆多弁で怒りっぽいなどの躁症状


主に以上のような症状がよくみられます(※上記の症状のすべてが1人の人にみられる訳ではありません)。
統合失調症の治療について
幻覚や妄想の治療や再発予防には薬物療法が非常に重要です。最近は副作用が少なく、幻覚や妄想を抑えるだけでなく意欲面・認知面にも効果があるような薬(SDA、MARTA、DSS、DSAなど)が第一選択となっています。
また幻覚や妄想が落ち着いてきた後には、意欲低下などの陰性症状が目立ってきますので、リハビリテーションも必要になってきます。作業療法(OT)・デイケア・生活技能訓練(SST)などを当院では行っております。また退院後の生活支援が必要な方には訪問看護も行っております。
